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2022.8.28

【徹底解説】ゴミ屋敷とアスペルガー症候群の関係性とは?

「アスペルガー症候群とは?」「アスペルガー症候群とゴミ屋敷は関係しているの?」

 

ゴミ屋敷について調べる中で自分が「アスペルガー症候群」ではないかと考えてしまう。アスペルガー症候群だった場合はどのような症状がありゴミ屋敷と関係しているのか分からないと、困っていませんか。

 

アスペルガー症候群によって自分の家がゴミ屋敷になってしまっている、という方は少なからずいると思います。しかし、多くの方が自分がアスペルガー症候群によりゴミ屋敷になったという自覚が無い上に、どのような症状があるか分からない為対応ができないと思います。

 

そこで今回はアスペルガー症候群について解説していき、アスペルガー症候群により起きるゴミ屋敷の原因とその対策方法について解説していきます。

 

目次

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群とは「自閉症」に似た疾患で、広汎性発達障害に分類されています。症状としては多くの症状が上げられていますが、この記事では後に解説する内容の中で以下の代表的な3点の症状に絞っています。

  • 興味の対象が限定的
  • コミュニケーションが苦手
  • 運動や細か言う動きが苦手

 

アスペルガー症候群にはこのような症状を見ることが多く、他の症状としては日常の行動をパターン化してしまうなどの症状があります。

 

アスペルガー症候群の特徴

アスペルガー症候群について少し理解していただけたと思います。アスペルガー症候群の特徴をしっかりと理解していないと、どのようにゴミ屋敷と関係しているのか。また適切に対策をすることもできません。

 

アスペルガー症候群の特徴、症状を代表的な3つに分けて解説していきます。

 

興味の対象が限定的

アスペルガー症候群では、「興味の対象が限定的」になります。この症状は1つの事に興味が限定されすぎてしまうため、他のことに無関心になってしまいます。以下に1つ例を挙げます。

「スイーツを作る為に器具の使い方や作り方を熱中して覚える。しかし、スイーツの種類や食べることには無関心になってしまう。」

 

コミュニケーションをとるのが苦手

アスペルガー症候群では、「コミュニケーションをとるのが苦手」という症状が見られます。アスペルガー症候群の人は自分から話を進めていくのが苦手なため、子ども同士のコミュニケーションは特に相性が良くないとされています。そのためアスペルガー症候群の人は話を進めてくれる年上との会話が相性が良いとされています。

 

運動や細かい動きが苦手

アスペルガー症候群では、「細かい動作」「運動」が苦手という症状が見られます。アスペルガー症候群で見られる運動音痴は以下のような例があります。

 

  • 細かい動作

手先が不器用なため、箸の扱いやハサミを扱うことが苦手。

 

  • 運動

学校の授業で行うような鉄棒や跳び箱、縄跳びなどが極端に苦手。

 

このように、アスペルガー症候群の人は細かい動作や決まった動きをすることが苦手という症状が現れます。

ゴミ屋敷とアスペルガー症候群の関係

ゴミ屋敷とアスペルガー症候群は「アスペルガー症候群の特徴」から関係しています。

上で解説したアスペルガー症候群の特徴からゴミ屋敷の原因となる特徴と合わせて以下の2つの項目を解説していきます。

  • ゴミ屋敷であることに無関心
  • 日常生活のルーチンから外れることをしたがらない

 

ゴミ屋敷であることに無関心

アスペルガー症候群の方の症状として「興味の対象が限定的」になるという特徴より、自宅がゴミ屋敷になってしまっていることに関して、関心を持つことが無ければ本人はまったく気にしないでしょう。

 

ゴミ屋敷の原因となる食事後のゴミや衣類、紙などに興味がない場合はそれらを片付けることなく溜まっていってしまいます。

 

ゴミ屋敷の原因となることやゴミに囲まれていることに関心が無いと、いつしか自宅がゴミ屋敷化してしまいます。

 

日常生活のルーチンから外れることをしたがらない

アスペルガー症候群の方の症状として「いつもと同じこと以外を嫌う」ということがあります。

 

アスペルガー症候群の方は習慣以外の事が起きてもパニックに陥らず困ることが無いようにするために、自身の習慣を守ることで安定した生活を送っています。

 

このようにアスペルガー症候群の方は自分の身を守るために無意識にいつも通り過ごしたいと思うのです。

 

アスペルガー症候群の方がゴミ屋敷にならないためには

以下ではアスペルガー症候群の方の自宅がゴミ屋敷にならないための対策や方法を解説していきます。

 

アスペルガー症候群の方以外でも有効な方法もあります。しかし今回紹介する内容はアスペルガー症候群の方に特に効果的な方法を紹介しているのでぜひ実践してみてください。

 

定期的な掃除をルーチン化する

アスペルガー症候群の方へのおすすめの対策として「定期的な掃除をルーチン化」します。

 

この対策方法はアスペルガー症候群の方が日常生活のルーチンから外れることをしたがらないという特徴を逆に利用する方法となっています。

 

もちろんアスペルガー症候群の方が自分の興味のないことに対し、普段のルーチン以外の行動をするとなると習慣が身につくまでは少なからず苦労するでしょう。

 

しかし、一度掃除を習慣化してしまえば「掃除をすることが普通」「掃除をしないと不安」になること間違い無しです。

 

このようにアスペルガー症候群の特徴を利用して、自宅のゴミ屋敷化をより効率的に防ぐことができます。

 

必要な物と不要なものの線引きをする

アスペルガー症候群の方におすすめする対策として「必要なものと不要な物を線引き」をします。

 

よく片付けのできる人は「〇ヶ月以上使っていないものは捨てる」「人生に必要の無いものは捨てる」など、必要なものと不要なものの線引きを行っています。

 

最初は例に挙げたような思い切った線引きは難しいかもしれませんが、自分の基準で必要なものと不要なものを線引きすることで「使わないけどなんとなく捨てていない物」のような物を捨てることができます。

 

このように普段から物を減らすことで、同時に選択肢も減らすことができるため普段の生活で掃除などで悩む場面も減っていくでしょう。

 

周囲の人に協力してもらう

アスペルガー症候群の方におすすめの方法として「周囲の人に協力」してもらいましょう。

 

ゴミ屋敷化が進んでしまった自宅を片付ける場合や線引きの基準、掃除のルーチン化など、これらは自分一人で取り組むのはかなり難しいと思います。

 

家族や友人、近隣の方に協力してもらいゴミ屋敷への対策を行うことも1つの手です。

 

すでにゴミ屋敷になってしまっている場合は専門業者に依頼する

アスペルガー症候群の方におすすめの方法として「専門業者に依頼」をします。

 

ゴミ屋敷化がとてつもなく進んでしまっている場合は害虫が発生していることが多く、ゴミ屋敷に発生する害虫の中には人体に悪影響を及ぼす害虫もいるため一般の方が掃除することはあまりお勧めできません。

 

また、ゴミ屋敷の掃除を周囲の人に依頼できない。またはしたくないという方にもこの方法はおすすめとなります。

 

害虫が湧くほどのゴミ屋敷がすでに出来上がってしまっている場合は対策を行うよりも「専門業者に依頼」をすることが一番効率的です。

まとめ

ゴミ屋敷の原因となるアスペルガー症候群やその対策について解説しました。

 

アスペルガー症候群にはこのような特徴があります。

 

  • 興味の対象が限定的
  • コミュニケーションを取るのが苦手
  • 運動や細かい動きが苦手

 

このようなアスペルガー症候群の症状は必ずしもマイナスだけに働くわけではなく、特徴を理解したうえで上手く導くことでプラスにも働きます。

 

そのためアスペルガー症候群を知り、対策をすることでゴミ屋敷化を防ぎましょう。また、自分で無理をしすぎずにゴミ屋敷がひどい場合は専門業者を呼んで一度清掃を行った後に、記事で紹介した対策をおすすめします。

 

記事で紹介した事を実践し、自身を理解してゴミ屋敷の対策をして自信を持って快適に暮らしていきましょう。

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