COLUMN
「ゴミ出しって夜にしたらダメなのかな?」と悩んでいませんか?
とくに一人暮らしの方や、夜勤のあるお仕事をされている方の中には、早朝にゴミを出すのが大変に感じている人も少なくありません。
私たちがお仕事でお部屋の片付けをお手伝いさせていただいたお客さまの中にも、「朝はバタバタしててゴミが出せないから、どんどん部屋にたまっていってしまった」「夜に出せたら楽なのに」とおっしゃっている方が時々いらっしゃいます。
しかし、基本的に夜のゴミ出しはNGと言われています。
場合によっては、近所間でのトラブルに発展したり、違法と捉えられる可能性もゼロではありません。
そこでこの記事では、まず夜のゴミ出しをしない方が良い理由を詳しく解説。
合わせて、夜にゴミを出すリスクや、夜にゴミを出すことが多い方のための対策についてもご紹介します。
目次
先ほど言ったように、ゴミ出しを夜に行うのは基本的にNGなケースが多いです。
というのも「ゴミ出しは原則、自治体のルールに従わなければいけない」と定められているからだと言われています。
これについては、「廃棄物処理法」に関わりがあるようです。
廃棄物処理法とは、ゴミの処理方法や生活環境を衛生的に保つためのルールを定めた法律のこと。
この廃棄物処理法の中で、以下のように定められています。
・国民は、廃棄物の排出を抑制し、再生品の使用等により廃棄物の再生利用を図り、廃棄物を分別して排出し、その生じた廃棄物をなるべく自ら処分すること等により、廃棄物の減量その他その適正な処理に関し国及び地方公共団体の施策に協力しなければならない。
この「国及び地方公共団体の施策に協力しなければいけない」ということから、一般論として、夜間のゴミ出しを禁止している自治体で夜にゴミ出しをした場合、法律違反になる可能性もあると言われているようです。
また、この廃棄物処理法に違反した場合、5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金が課せられる可能性もあります。
ただし、「夜間にゴミ出しを行うように」定められている自治体もあります。
例えば、福岡市では、夜の12時までにゴミを出すことが義務とされています。
ゴミは深夜から早朝にかけて、ゴミ収集車によって回収されるそうです。
また、夜のゴミ出しを禁止している自治体で、夜のゴミ出しをくり返していると、迷惑行為として捉えられる可能性があります。
例えば、軽犯罪法1条27号には以下のような規定があります。
・公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄てた者
「自治体で決められたルールを守らずに、ゴミを捨てた=みだりにゴミを捨てた」と判断される可能性もゼロではありません。
もし、軽犯罪法違反となった場合、ペナルティとして「1日以上30日未満の身柄拘束」または「1,000円以上1万円未満の金銭徴収」が科せられるおそれがあります。
自治体で決められたルールを守らず、夜のゴミ出しを行うと法律に触れる可能性があるという話をしてきました。
実は、法律以外にも夜のゴミ出しはしない方が良い理由が4つあります。
1.カラスや野良猫に荒らされ、害虫が集まりやすくなる
2.放火のリスクがある
3.悪臭による近所トラブルが起こる可能性がある
4.大家さんや管理会社からの印象が悪くなる
順番に見ていきましょう。
夜にゴミ出しを行うと、ゴミがカラスや野良猫に荒らされる可能性が高くなります。
動物によって袋が破かれると、せっかくまとめたゴミが道路に散乱することも。
悪臭の発生だけでなく、散乱したゴミにネズミやゴキブリなどの害虫が集まってきてしまいます。
害虫が多く集まることで、伝染病のリスクも上がり、周囲住民の健康被害も生み出しかねません。
夜のゴミ出しは、放火のリスクもあります。
放火の被害は、深夜から明け方の薄暗い時間帯が多いです。
また、家に直接火をつける以外にも、外に置かれた可燃ゴミや雑誌、新聞紙、段ボールなど、燃えやすいものに放火される傾向があります。
ゴミ出しを夜に行うことで、近所間でのトラブルが起こる可能性もあります。
とくに悪臭によるご近所トラブルは非常に多いです。
例えば、夏場の夜にゴミ出しをすると、長時間放置されたことで、悪臭が発生しやすくなります。
悪臭を発生させないためにも、朝にゴミ出しをして放置時間を短くしましょう。
自治体でゴミ出しの時間指定がなかったとしても、賃貸のルールでゴミ出しの時間が朝に指定されていることはよくあります。
その場合、夜に出したとしても法律違反とはされませんが、大家さんや管理会社から「ルールを守らない人」として印象が悪くなってしまう可能性があります。
印象が悪く、他の住民の方とのトラブルも起こしてしまった場合、強制退去を求められる可能性もゼロではありません。
できるだけ、賃貸で決められたゴミ出しの時間帯のルールは守るようにしましょう。
夜にゴミ出しをしない方が良い理由について紹介してきました。
やはり、ゴミ出しは自治体のルールに則った上、極力朝に捨てることをおすすめします。
それでも、一人暮らしの方や夜勤がある方の中には、指定された時間に毎回出せそうにないという人もいらっしゃるかもしれません。
中には、「朝にゴミを出せないから」と言って、コンビニやスーパーに捨てようとお考えの方もいらっしゃいますが、絶対にしてはいけません。
営業妨害として罪に問われる可能性もあるからです。
そこで最後に、朝にゴミを出すのが難しい方のゴミ出し対策について紹介します。
回収日にゴミが出せなかった場合は、基本的に次の回収日までゴミを家に置いておきましょう。
ただ置いておくだけだと、悪臭が漏れてしまう可能性があります。
そこで、ポリバケツに入れたり、袋を2枚以上重ねて置いておくと良いでしょう。
できるだけ、生ゴミは玄関のように換気の良い場所に置いておくのがコツです。
ベランダは住民の共有部分になりますし、匂いが拡大しやすいので置かないようにしましょう。
「どうしても朝起きられない」という方の場合、お住まいの自治体の環境センターやクリーンセンターに持ちこむという手もあります。
必要な身分証明書を持っていけば、家庭ゴミも処分してもらえます。
手数料は自治体によって違ってきますが、100kg以下は無料としているところが多いです。
まずは、お住まいの自治体のホームページで確認してみましょう。
賃貸にお住まいの方は、管理人や大家さんに相談するのも一つの手。
相談することで「そのような場合は、ポリバケツに入れてもらえれば」など、対策を考えてくれる可能性もあります。
また、場合によっては、管理人さんが代わりに朝ゴミ出しをしてくれるかもしれません。
こっそり出して後々トラブルになったり、バレないか心配するよりも、まずは困っていることを相談してみましょう。
クリーンセンターへの持ち込みも難しく、大家さんへ相談してもダメだったという場合は、夜のゴミ出しができる賃貸や地域に引越しするという方法もあります。
地域を変えるのは難しいかもしれませんが、最近は24時間ゴミ出しができるタイプのマンションも増えてきています。
時間帯を気にせずにゴミ出しができるので、捨てられずゴミがたまっていくということもありません。
もし、「夜にゴミ出しができなくて、部屋が埋もれてきた」「24時間ゴミ出しができる賃貸に引っ越したいけれど、その前に部屋の片付けもできない」という方は、ぜひ清掃業者への依頼もご一考ください。
清掃業者なら、面倒なゴミの仕分けやゴミの処分、お部屋の掃除まで丸ごと対応してもらえます。
ご自身だけで片付けるよりも作業時間は短く、身体的にも精神的にもストレスが少ないため、お忙しい方にもおすすめです。
こちらの記事では、ゴミ屋敷清掃業者の選び方のポイントを具体的に紹介しているので、ぜひ参考になさってください。
ゴミ屋敷清掃業者の賢い選び方は?お金がない人向け、平均費用を解説
関西圏で清掃業者をお探しの方は、ぜひ私たちクリーンケアにご相談ください。
夜にゴミ出しをしない方が良い理由や、夜にゴミ出ししたときのリスク、さらに夜にしかゴミ出しができない場合の対策について紹介してきました。
夜のゴミ出しは、放火やご近所トラブルのきっかけにもなりえます。
ゴミは、自治体で指定された時間帯に出すようにしましょう。
もし、ゴミを出すタイミングを逃し続けて、部屋がもので埋まってきてしまったり、「24時間ゴミ出しOKのマンションに引越したいけれど、今の部屋も片付けができていない」というときは、掃除のプロである清掃業者へ依頼するのも一つの手です。
私たちクリーンケアでは、年中無休でお掃除の相談を受け付けています。
どんなお悩みにも親身になって対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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