COLUMN
驚かれる方もとても多いのですが、ゴミ屋敷に住んでいる方の中には、もちろん女性の方もいらっしゃいます。
家中ゴミだらけで、足の踏み場もない中、どのように生活をしているのか気になるかもしれませんね。
私がお仕事で女性のお部屋のお掃除をさせていただいたとき、お風呂やトイレまでゴミが詰め込まれていて使えない状態の方もたくさんいらっしゃいました。
ゴミ屋敷問題の中でも、トイレは非常に大切な問題です。
人であれば必ず使用するものですし、早急に解決しないと衛生的な問題にも関わってきます。
この記事では、私のお仕事の経験から、まずゴミ屋敷に住んでいる女性のトイレ事情についてお話をします。
続いてトイレを掃除する手順についても解説しますので、ぜひ参考になさってください。
目次
先ほど紹介したように、ゴミ屋敷状態の家では、トイレが使えない状態になっていることも多いです。
理由は、大きく分けると2つあります。
・トイレの中にまでゴミを押し込めてしまっていて、トイレの中に入れない
・トイレ掃除をしなかったことで便器がひどく汚れてしまい、中に入りたくない
とくに女性の場合、トイレの中に使用済みの紙ナプキンを放置している方も少なくありません。
とはいえ、トイレは毎日使うもの。
トイレが使えない場合、どのような生活を送っているのでしょうか。
私の経験上、ゴミ屋敷に住まれている方は、次のような対応でトイレをすましている方が多いように思います。
自宅のトイレが使えない代わりに、スーパーやコンビニ、公園など外のトイレを利用しているという女性もいらっしゃるようです。
とくに若い女性は、出勤中は会社やお勤め先でトイレをすませてきて、帰る前は外ですませて家に帰るという手段をとっている方もいらっしゃいました。
都会は24時間開いているコンビニも多いので、家のトイレが使えなくても何とか生活できるのかもしれません。
家のトイレが使えないけれど、「外に出たくない」「近くにトイレができる場所がない」という場合、ペットボトルやビニール袋に排尿するケースもあります。
しかし、これらのペットボトルやビニール袋をこまめに捨てず、部屋にたまってしまっていることが多いです。
実際、私たちもゴミ屋敷のお片付けをするとき、尿が入っているペットボトルは何回も見たことがあります。
稀なケースではありますが、家の中のトイレ以外の場所ですましているということもあるようです。
例えば、トイレが使えないために、バスタブや風呂場で用を足したり、部屋の中央にビニールシートを敷いて、トイレエリアを作っている方もいらっしゃいました。
ここまで読んで「このような生活をしているなら、女性であってもきっと不潔な身なりをしているんだろうな」と思われたかもしれません。
しかし、実はゴミ屋敷に住む女性は「外から見ても分からない」というケースも非常に多いです。
つまり、「普通に」「綺麗な身なり」をしている女性がゴミ屋敷に住んでいるということもあります。
ではなぜ、そのような女性たちが住まいを「トイレも使えなくなるほどのゴミ屋敷」にしてしまうのでしょうか。
下記のような精神的な疾患によって、女性が住まいをゴミ屋敷にしてしまう可能性があります。
・うつ病
・認知症
・強迫性障害
・ためこみ症
・統合失調症
・買い物依存症
これらの病気は遺伝的な原因だけでなく、日頃のストレスによって発症することもあります。
つまり決して特別なケースではなく、誰にでもありうる話なのです。
病気についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧になってください。
ゴミ屋敷の原因になりうる病気とは?治療法やゴミ屋敷から脱却する方法をご紹介
女性ご本人の性格や心理的な要因によって、住まいをゴミ屋敷化してしまうこともあります。
例えば、「完璧主義」の女性は「片付け=一気に部屋を綺麗にする」と考えていることも多いです。
少しずつ片付けていくことができないので、結果として住まいがゴミ屋敷化してしまいます。
他にも、以下のような心理状態になることで、住まいのゴミ屋敷化が進んでしまうことがあります。
・孤独感を覚えている
・ものを捨てるのはかわいそうと思ってしまう
・汚いものに触りたくない
・予備がないと不安になってしまう
・買い物をすることでストレスを発散している
病的とまではいかないケースもありますが、心理状態を変えていかないとゴミ屋敷から抜け出すことは難しいようです。
詳しくはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧になってください。
住まいをゴミ屋敷にしてしまう人の心理状態とは?心理を変えていく方法や治療法もご紹介
ご職業柄、生活リズムが崩れてゴミを捨てられない方も非常に多いです。
私の経験上、夜勤のあるお仕事をされている女性は、お住まいがゴミ屋敷になりやすいように感じます。
例えば、看護師や介護士、医師やコンビニ店員、水商売の方は、勤務時間が不規則なので、家での生活も不規則になることも多いです。
昼夜逆転生活になると、ストレスがたまって、家ではひたすら寝るだけになってしまいがち。
掃除はおろか、決まった時間までにゴミを捨てられず、住まいがゴミ屋敷化してしまいます。
トイレは健康的な生活を送るために、最低限、必要な場所です。
トイレが使えない状態では、快適な暮らしからは遠ざかってしまいます。
最後に、私たち清掃業者も実践している「トイレを綺麗にするための掃除の手順や方法」を紹介します。
まずは、トイレの中のゴミを処分して、全体を水拭きしましょう。
最初は洗剤は使わずに、雑巾やタオルで簡単に汚れを落としていきます。
次は便座を磨いていきます。
中性洗剤を吹きかけて、スポンジで便座の表面を磨いていきましょう。
便座の裏側は、歯ブラシのように硬めのブラシで磨くと落としやすいです。
汚れが落ちたら、水拭きをして洗剤を落としましょう。
便座が終わったら、便器の外側を便座と同じように掃除していきます。
便器の外側は内側よりも汚れが少ないことが多いので、先に落としてしまいましょう。
最後に、1番汚れている便器の内側を掃除します。
便器の中は、尿の成分であるカルシウムが石灰化した「尿石」がついているので、ただブラシで擦っただけでは落としにくいです。
まずは、中性洗剤をかけて放置しましょう。
30分ほど経ったら、ブラシで擦って汚れを落としていきます。
自力でトイレを綺麗にする方法を紹介してきましたが、トイレの状態によってはこちらの方法でも汚れを落としきれない場合もあります。
そんなときは、お掃除のプロである業者に依頼するのも一つの手です。
汚れた部屋を他人に掃除してもらうのは、勇気がいるかもしれません。
しかし、がんばったのに綺麗にならないという状態は、精神的にも体力的にも辛く感じるもの。
お掃除のプロであれば、トイレやお部屋の状態に合わせたお掃除を提案してくれますし、掃除後の部屋の回復度も変わってきます。
私たちクリーンケアは、女性スタッフも在籍している清掃業者です。
「相談するのが恥ずかしい」という方も、どうぞ安心して、一度私たちにご相談ください。
ゴミ屋敷に住む女性のトイレ事情や、ゴミ屋敷にしてしまう女性の特徴、さらにトイレを綺麗にする方法まで紹介してきました。
ゴミ屋敷では、トイレが正常に使えない状態になっていることも多いです。
健康的な生活を送るためにも、トイレは快適に使えるように日頃から掃除しておくことをおすすめします。
もし、ご自身だけでトイレの原状回復が難しそうなら、掃除のプロに依頼することも一つの手。
私たちクリーンケアでは、ゴミ屋敷のお片付けやお引っ越しのお手伝いをさせていただいています。
女性スタッフも在籍しているので、女性の方もどうぞお気軽にご相談ください。
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