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2022.7.13

実家がゴミ屋敷になったら?相談先と原因解説!病気の可能性も考えよう!

ゴミだらけの中に座るおばあちゃんの人形

「実家がゴミ屋敷になっている。何とかしなきゃと思っているけど、どこに相談すればいいか分からない」

 

「久しぶりに親戚の家に行ってみたらゴミだらけになっていた。ひょっとして病気?」

 

実家や親族の家ゴミ屋敷になってしまい、一人で困っている方は多いのではないでしょうか?

 

実家や親族の家がゴミ屋敷になってしまったときは、プロの清掃業者など専門機関に相談する必要があります。

 

そこで今回は、実家や親族の家がゴミ屋敷になったときの相談先や、なぜゴミ屋敷になるのか原因などを解説しましょう。

目次

実家がゴミ屋敷になったときの相談先3個

ゴミの中にいるおばあさんの人形

実家がゴミ屋敷になったときの相談先を解説しましょう。

  1. ゴミ屋敷専門のプロの業者に片付けてもらう
  2. 家族が精神疾患などを抱えているなら医師に相談
  3. 高齢者の相談窓口なら地域包括支援センター

順番に見ていきましょう。

1.ゴミ屋敷専門のプロの業者に片付けてもらう

ゴミを物理的に対処したいなら、ゴミ屋敷専門のプロの業者に相談し、片付けてもらいましょう。

 

地域の行政に相談する方法もありますが、やはり民間の業者と比べて対応スピードが違います。

 

プロのゴミ屋敷専門業者の特徴をまとめました。

 

  • すぐに対応してくれる
  • 日をまたがずに片付けてくれる
  • 現場を見てから見積もりを作るため、基本的に後から加算されることがない
  • そのままでは捨てられないゴミも片付けてくれる
  • 費用は発生する

 

ゴミ屋敷の住人からの依頼ではなく、親族や子どもが見かねて業者に依頼するパターンも珍しくありません。

ただ片付ける前には、ゴミ屋敷の住人に「物を捨てても怒らないか?」を確認し、場合によっては先に医師に相談しましょう。

 

2.家族が精神疾患などを抱えているなら医師に相談

 

ゴミ屋敷になってしまう方には、ためこみ症などの精神疾患の可能性もあるため、医師に相談しましょう。

 

その際、外に連れ出すのが難しいなら、「あなたのことが心配」「先生ならいいアドバイスをもらえる」などの声がけをしてみるといいでしょう。

 

ちなみに、ゴミ屋敷は片付けても元に戻るのが大半です。

 

ゴミ屋敷に戻るのを防ぐためにも、心の専門家の力を借りましょう。

 

3.高齢者の相談窓口なら地域包括支援センター

 

地域包括支援センターとは、高齢者の医療や介護などの問題が発生したときに、どうしたらいいのか相談できる場所です。

 

実際に地域包括支援センターでは、ゴミ屋敷になっている高齢者の相談が寄せられることがあります。

 

家がゴミ屋敷になっている高齢者は、セルフネグレクト(自己放任)といい、生活がままならないことも珍しくありません。

 

この場合、家を掃除しようにも難しく、治療が必要でもなかなか聞き入れてもらえないものです。

 

地域包括支援センターだと、ケアマネージャーなどプロが常駐しているため、親身になって相談に乗ってくれるでしょう。

 

まずは家族で少しずつ捨てていくのもおすすめ

 

ここまで具体的な相談先をお伝えしてきましたが、自分たちでできる対策として、まずは家族で少しずつ捨てていく方法もおすすめです。

 

ゴミ屋敷は一気に片付けようとすると大変ですが、少しずつなら疲れませんし、費用も業者と比べてかかりません。

 

他にも、住人が病気になり家に誰もいなくなったのを機に、ゴミを捨てに行くのもいいでしょう。

 

ただ注意点として、住人が家に戻ってきてから部屋のゴミがなくなっているのを見て、怒るケースがあります。

 

こっそり持ち帰って捨てていくか、捨てても怒らないかなど、見計らってゴミを捨てていくといいでしょう。

 

こちらの記事では、不用品の整理のコツを解説しています。

 

まずは少しずつはじめてみることから、ぜひ参考になさってください。

 

不用品の整理のコツを解説!処分方法や整理整頓ができない人の特徴は?

段ボール箱に服が入っている様子

 

自治体によってはゴミ屋敷対策の条例がある

 

ゴミ屋敷の相談先として「自治体は?」と、思われた方もいるのではないでしょうか?

 

現在、日本ではゴミ屋敷に関係する法律として「廃棄物処理法」「道路交通法」などがあります。

 

ただこれらは、直接的にゴミ屋敷を取り締まる法律ではありません。

 

一方の自治体では、例えば東京都足立区だと「生活環境の保全に関する条例」があり、地域によってはゴミ屋敷対策の条例があります。

 

しかし行政を挟むと、住人の支援や再発防止なども考慮した流れになるため、ゴミ撤去までのスピードが遅くなるのは否めません。

 

スピード重視の方は先に業者に相談するといいでしょう。

 

参照・参考:足立区:足立区のごみ屋敷対策事業

実家や親族の家がゴミ屋敷になる原因

苦しそうな高齢の女性と介護従事者

 

実家や親族の家がゴミ屋敷になってしまうのには、どんな原因があるのでしょうか?

 

気にかけてほしいのが、親や親族が「何らかの症状を患っていないか?」です。

 

この章では、ゴミ屋敷になってしまう原因を解説していきましょう。

 

うつ病といった精神疾患などの病気

 

ゴミ屋敷になってしまうのには、うつ病など何らかの精神疾患を抱えている可能性があります。

 

ゴミ屋敷になってしまう主な心の病気や特徴などをまとめました。

 

  • 精神疾患:うつ病・統合失調症・ためこみ症・強迫症
  • 発達障害:ADHD(注意欠如・多動症)・ASD(自閉スペクトラム症)
  • 認知症

 

明らかに親や親族の様子が変だなと感じたら、これらの病気や特徴の疑いがあります。

 

一人で抱え込もうとせず、医師などの専門家や地域包括支援センターに相談しましょう。

 

セルフネグレクト(自己放任)による生活意欲の低下

 

ゴミ屋敷になる原因には、セルフネグレクト(自己放任)もあります。

 

セルフネグレクトとは、家族の死による喪失感や体力の衰えなどから、生活意欲が失われ、生活がままならなくなる状態のことです。

 

高齢者がセルフネグレクトに陥る例を挙げました。

 

  • 子どもが結婚し家を出たことで寂しさが募り、生活リズムが崩れるようになった
  • こだわりの強い性格で堅い職業に就いていた。退職後は人との交流が疎遠になり、物をためこみがちになる。外部が関わろうとすると怒る

 

ちなみにセルフネグレクトの要因を探ると、うつ病や依存症などの精神疾患が隠れている可能性があります。

 

セルフネグレクトの疑いがある場合も、地域包括支援センターに相談してみましょう。

 

こちらの記事では、ゴミ屋敷の原因となる病気をまとめており、ゴミ屋敷からの脱却方法について解説しています。

 

ぜひ参考になさってください。

 

ゴミ屋敷の原因になりうる病気とは?治療法やゴミ屋敷から脱却する方法をご紹介

 

実家のゴミ屋敷を放置することで起こるデメリット3個

部屋がゴミだらけの様子

 

ここまでゴミ屋敷の相談先などを解説してきましたが、「でもやっぱり相談に行くのは面倒だな」と思われた方もいるかもしれません。

 

では実家のゴミ屋敷を放置していると、どうなってしまうのでしょうか?

 

デメリットを3個にまとめました。

 

  1. 近隣住民からの苦情やトラブル
  2. ゴミが及ぼす住人への健康被害や悪影響
  3. ゴミを放置すればするほどかかる清掃代

 

順番に見ていきましょう。

 

1.近隣住民からの苦情やトラブル

 

ゴミの放置は、虫や悪臭の発生、火事の危険性、景観を損なうなど、近隣住民からの苦情やトラブルにつながります。

 

苦情が出た場合、ゴミ屋敷に住んでいる本人が対応できなければ、どうなるのでしょうか?

 

近隣住民から行政に連絡される可能性がありますし、家族が代わりに苦情に対応せざるを得ません。

 

第三者まで巻き込んでしまうと、余計に事がこじれる可能性があります。

 

「ゴミ屋敷を片付けるのは大変」と思われるかもしれませんが、先に手を打っておくのに越したことはありません。

 

2.ゴミが及ぼす住人への健康被害や悪影響

 

ゴミ屋敷が及ぼす、住人への健康被害や悪影響も見逃せません。

 

例えばゴミで発生するゴキブリやハエは病原菌を媒介するため、片付けたほうが確実に健康的に過ごせます。

 

また高齢者の中には、ゴミが埋もれた部屋の中で、足が壊死した状態で発見されたケースがあります。

 

ゴミが心と体に悪影響を及ぼす前に、早く手を打ちましょう。

 

3.ゴミを放置すればするほどかかる清掃代

 

ゴミは放置すればするほど、清掃代も高くつくことを知っておきましょう。

 

ゴミは「放置された年数が長い」「部屋が広い」ほど量が多くなりますし、ゴミの種類が増えれば仕分けも大変です。

 

清掃代には、運搬費処分費人件費などもかかっているため、量が多くなるほど費用も増えます。

 

ゴミを放置しても一銭の得にもなりません。

 

懐を痛めないためにも、ゴミ屋敷は早めに片付けましょう。

 

【まとめ】実家がゴミ屋敷で困っているならまずは専門家に相談しよう

考え事をしている様子のスーツ姿の女性

 

最後に、お伝えしてきた内容をまとめましょう。

 

  • 実家がゴミ屋敷になったときの相談先には「ゴミ屋敷専門のプロの業者」「家族が精神疾患などを抱えているなら医師」などがある
  • 実家や親族の家がゴミ屋敷になる原因として、精神疾患やセルフネグレクトなどがある
  • 実家のゴミ屋敷を放置することで起こるデメリットとして「近隣住民からの苦情やトラブル」「放置すればするほどかかる清掃代」などがある

 

実家や親族の家がゴミ屋敷で困っているなら、まずは専門家に相談しましょう!

 

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